Review- Comic

Be Boy LUV
オヤジ特集

ビブロス

2005

2006/5/23

ビーボーイという、ボーイズラブのまんが雑誌があって、大きめのビーボーイ・ゴールドというのと、小さめのビーボーイマガジン(?)というのと、小説ビーボーイと、そして、特集を組んであるこのビーボーイ・ラブ、という種類があるらしい。
この辺、詳しくなくてさっぱりシステムが分からないのだが…

「ビーボーイ・ラブ」は一年に何度か発売されるらしく、すべてが短編読み切りで、毎回テーマが決まっており、ここに紹介するのは「オヤジ特集」だった。
かなり前に発売されたもので、もう店頭には売っていないと思うが、一年以上前の発売だったかもしれない。

これを今回取り上げるのは、この特集が、私にはかなりショックだったからだ。

 

私は自分の年零からして、年零相応にオヤジ好きなので、この特集に小躍りするように買った。が、この中身を読んでぶっ飛んだ。

これはいわゆる普通のオヤジではなくて、「オヤジ受け」、つまり、オヤジが若い男に××されて、そのう、股をおっぴろげて喜びにむせぶ、というかなりグロテスクな展開になっていたからだ。
(掲載されているまんがのすべてではないが、そういう展開のものが多い)

いくらオヤジ好きの私でもそこまでは許容出来ない。そこまではついて行けない。その苦しみにのたうち回り、これを喜ぶ女性がいることに唖然とした。

そのような罪作りな特集であったのだ。しかも、少女まんがの屈託のない絵柄で描かれている。ついて行けない…

 

まんが家さんたちがこの本の中に寄せているエッセイによると、彼女たちはほとんどがオヤジ受けを推奨で、情けないオヤジの姿がたまらない、などと書いてある。

私にはそこまで受け入れる度量がない。まだまだ修行が足りない。オヤジに対するイメージに、まだまだロマンチックな空想がありすぎるようだ。
大反省をすると共に、けれどもこんな世界を楽しみたくないというのが本音である。

 

まあ、中には中年オヤジが攻めで、若い可愛い子が受けというオーソドックスな展開も、数は少ないながらない訳ではなかったので(宮本佳野)、それが救いというか、口直しというか。

もともとは、「めざせヒーロー」番外編が目的だった。それには不満はなかった。

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