07/01/20  不二家の失態

07/01/20  不二家の失態

不二家が賞味期限切れの原料を使って袋叩き状態になった。

ペコちゃんが好きな私としては、大変残念な事態だ。

テレビのニュースではずさんな管理、ずさんな体制、という具合にくちゃくちゃに不二家をけなしている。それを見るたび心が痛む。

 

ペコちゃんは好きだが不二家のお菓子は最近買ったことがない。昔は近所に不二家の専門店があったが、ずっと前になくなった。

京都には、昔から三条河原町、三条の京極の入り口に不二家があり、2階はレストランで京都市民に親しまれ続けて来たのだが、そこも何年か前になくなった。

今は四条木屋町の近くにあるだけだろうか。それともそこもなくなったのだろうか。

というように不二家の店はかなり減って来ていたが、チョコレートやミルキーなど、不二家のお菓子としては普通にお菓子屋で売っていたようだ。今回はそれらも撤収されたようで、凄まじいことになった。

この展開を見ていたらずっと前の雪印の出来事を思い出したのだが、そのことをこのダイヤリーにも書いたことを覚えている。

 

雪印の事件など忘れた人も多いだろう。私もどういう事件だったか、とんと忘れた。ただ、騒ぎが起きたということだけ覚えている。

不二家のお菓子は子供用も多いので(そもそもお菓子は子供のためのものだが)、子供さんのいる家庭は心配だろうし買い控えすることもあり得るだろう。

それは当然であろうし無理のないことである。

けれども我が家のように子供がおらず、ただ死ぬのを待つだけの状態の家では、食品の消費期限が過ぎていようと、腐りかけていようとあまり関係がない。

前にも何度も言っていることだが、私は消費期限が過ぎていようと賞味期限が過ぎていようと、構わず食べる。

私の経験では、賞味期限後5日くらいなら、冬の時期ではなんともない。腐りさえしない。ノロウィルスにもかからない。冷蔵庫に入れなくても、それくらいならどうもない。

臭いがしたり、ふやけていたりしていたならさすがに口には入れないが、期限後5日くらいではそのようなことはないので、どんどん食べる。

むしろ、期限を過ぎているからと言って捨ててしまうという行為が、私には出来ない。

たいそう勿体無がりなので、食品をいったん買ったなら、食べないまま捨てるという行為が出来ないのだ。そんなことは人の道として外れており、人にもとる行為であると感ずる。

 

期限が過ぎると、さっさと捨ててしまうコンビニなどの風習をこそ改めるべきだといつも思う。

期限が過ぎれば即座に大量に捨てられてしまう食品を、私は嘆かずにはいられない。

捨てるくらいなら安く売れと思う。または、無料で私のような生活に不自由している人間に配るべきだ。

コンビニのゴミ捨て場は鍵をかけ、ホームレスが入って来ないような対策をしているらしいが(吾妻ひでおのまんがによる)、それは即刻中止すべきであり、ぜひともホームレスに合法的に恵むべきだと思う。

大量に捨てられるよりは、人道的にもエコロジー的にもずっと理にかなった行為である。

 

不二家が何をもって期限切れの材料を使ったのか知らないが、大量に原料を仕入れすぎて余ったため、残った期限切れのものを使ったのだろうか。

まさか、わざわざ期限切れの材料ばかり買って、使ったわけではないだろう。人間として、期限切れのものが良いはずはないと思うであろうから、わざと期限切れの原料を仕入れることはないであろう。

とするとやはり、余剰分の期限切れを使ったという推測が成り立つが、この際に責められるべきなのは、食品を作る時に必要な分だけ原料を仕入れるのではなく、多く仕入れすぎて余らせてしまったという、見積もりの失敗であろう。

あまり大量に仕入れず、ちょうど分だけ仕入れれば良かったのだ。

期限切れ原料を余らせずに使い切る、という不二家のせこい態度は、私は、自分の主義とも照らし合わせ、かなりよくやった、と思った。

まあ私以外に褒める人はないであろうが、私は多いに褒める。

日本人は期限切れだとか、においだとか、細かいことにこだわりすぎるのだ。

とくに1日や2日過ぎているだけで神経質になる人にはうんざりする。

60歳を超えればそんなことはどうでも良くなる。もっと大らかに生きたいものだ。

まあ、こんなことを言っていると側に寄る人はいなくなるが。

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