06/02/28 トリノ・オリンピックが終わって

06/2/28 トリノ・オリンピックが終わって

トリノ・オリンピックが終わってしまった。

テレビ番組表つきテレビ雑誌というものを4年ぶりに買ってチェックしたり、今回はつまらないとかぶうぶう言いながらも気合じゅうぶんじゃん、という感じだった。

これほどテレビ画面にかじりついていたのも、4年ぶりだろう。
4年分のテレビ番組を集中して見た、という感じだ。

普段これほどテレビを見ることがないから、画面を見ているだけで疲れてしまったのかもしれない。おかげで体調を崩してしまったほどだ(半徹続きだったこともある)。

オリンピック(のフィギュアスケート)はどんなドラマやフィクションやドキュメンタリーよりも面白い。
だから、終わってしまうと気が抜けてしまって、途端に世の中がつまらなくなってしまう。

毎年オリンピックがあればテレビも面白いのに、今のテレビ欄を見ても何も燃えない。普段のテレビって本当につまらない、見たいものがない、オリンピックほど面白い番組は、やっぱりそうそう製作できるものではないのだ。

というようなことで失意の日々を送っているが、いろいろあったにせよ、おおむね満足出来るオリンピックだった。
(もちろん、フィギュアスケートに関してである。私にとって、トリノ・オリンピックとはフィギュアスケート以外にはないのだから。)

 

全体的に見て、ソルトレイクより、長野よりも満足の出来るオリンピックであった。

私にとって、前回のソルトレイクが史上「最低の」オリンピックだったので、それに比べれば天国のようなトリノであった。

女子シングルで言えば、ソルトレイクや長野のように下品な猿(失礼)が金メダルを取った後味の悪さがなく、フィギュアスケートの美しさを見せつけた人が取ったことが、とても良いと思った。
私個人としては、リレハンメルよりも、アルベールビルよりも納得の行った女子金メダルであった。

私は始め、浅田真央選手がトリノに出るべきだと思っていた。
彼女は今が旬。今の一番良い時期にオリンピックへ、と思ったのだ。

けれども、結果として浅田選手がトリノに出なくて良かったと、荒川選手の演技を見て思った。

もし浅田選手がトリノに出ていたら、きっと間違いなく金メダルだったと思う。
でもそれは、浅田選手にとっても価値のない金メダルになったのではないか。

ソルトレイクや長野で金を取った、わけの分からない猿ども(また失礼)の二の舞になる。彼女らの末路の悲惨さを見たら、浅田選手が出なくて良かったと思う。

それに、浅田選手が金メダルを取っていたら、彼女のような演技、彼女のような存在が金メダルに相応しいのだ、と一般に思われてしまう。ソルトレイクや、長野の金のように。

私は、ソルトレイクや長野の金は、あってはいけない金だと思っている。だからこそ、荒川選手の金がとても価値のあるものだと思う。
3-3を飛んだだけで金、というのは、私にとってはあってはならないことなのだ。

 

男子シングルもおおむね取るべき人が取るべき色のメダルを取ったので満足した。

もう少し4回転が欲しいとか、欲を言えばいろいろあるが、それでもソルトレイクよりは遥かに良かった。

ただし、ひとりの力が抜きん出ていて、他の選手にこれという人がいない。新しい、有望な選手も特に見当たらなかったようなのが残念だ。
ビデオを良く見返せば、もしかしたら有望選手を発見するかもしれないが。

私にとって、男子のベスト・オリンピックはリレハンメルであって、トリノはそれ以上のものではなかったけれど、悪かったわけではない。リレハンメルが良すぎたということだと思う。

 

ペアでの金メダルも順当だった(他に金に価するペアがいなかったからだが)。

ペアに関しては、前回のソルトレイクこそが問題噴出した、後味の悪いいやな展開だったので、あんなことさえなかったなら何でも良いと思える部分もあったが。

あのペア問題があったからこそ、ソルトレイクは最低だった、という記憶が消えないのだ。
今回、ロシアと中国がメダルを分けた。北米、特にカナダはまったく影がなかった。
結局、国的に地力があったのはやはりロシアだったということか。

 

アイスダンスは私の一番好きな種目なので、ここだけは少し納得が行かないというか、不満を感じた。

ベルビン・アゴストの銀メダルが、不満である。

タニス・ベルビンが美人というだけで注目を集めているが、アイスダンス・カップルでアメリカにメダルをやっていいものか。
確かにグランプリシリーズでのベルビン組のダンスは素晴らしいものがあったが(オリンピックのは、まだ見返していない)、もっとよその国にも同じ程度のレベルの、良いカップルがいくらでもあるだろう、と思う。

そして、カナダのデュブレイユ・ローゾン組がオリジナルダンス時の転倒で怪我をし、フリーを棄権したのが残念だった。

誰もが言っていたことだが、「ある日どこかで」という、素敵なプロを用意していた組だったのに、オリンピックというまたとないチャンスに、世界中にその演技を見せることが出来なかったことを、アイスダンスのファンは誰もが残念に思った。
もし、出場していたら確実にメダルに届いたのではないか。

でも、そういうハプニングもまたオリンピック。
悲劇のカップルとして、彼らはまた語り継がれて行くのだろう。

ナフカ・カスタマロフについては時々書いて来たが、私自身は、彼らのダンスのどこかどう良いのかがまったく分からない。

ただナフカが美人であり、アイスダンスのジャッジ間ではなぜか評価が高いので、金メダルは取って順当ではあった。

ともあれ、アイスダンスでは、女性が美人であるということは大変重要なので、そういう意味では美女(の露出)を堪能出来た大会であった。

アイスダンスは、美人の女性がかなり際どい衣裳で、開脚などをあれこれと行なうので、スケベオヤジ、エロオヤジは意外と必見である。(グルシナの乳、デンコワのおケツなど)

但し日本はロリータ萌えの未成熟な文化中心なので、アイスダンス的塾女のエロ堪能度は低いと言わざるを得ない。

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