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4/11  敬老乗車証の有料化!

4/11  敬老乗車証の有料化!

またまたローカルな話で申し訳ないのだが、敬老乗車証のことだ。

いつ頃からか忘れたが、敬老乗車証を有料にする、ということになった。

そうしたら、とたんに京都中の老人から賛否両論(この場合、否が圧倒的に多い)轟々で、老人がこんなに元気に意見を言っているのにも驚いたが、そんなに元気なら無料乗車証はもしかしていらんのではないか、などと思ってしまうくらいだ。

金沢から来た親戚の人に聞いたら、ウチのとこには、老人が市営交通機関を無料で乗れる制度などはない、ということで、この敬老乗車証は、もしかして京都だけのものなのかも知れない。

老人の投書の中には、若い人の税金で、ワシラが無料で乗せてもらっているのだから、それに胡座をかいているような態度はイカン、というような謙虚なものから、乗車証が70歳から配布されるのを見込んで、今までは自家用車を運転していたが、危険なので車を売り払い、市バスや地下鉄で移動することに決めた。それなのに、車を既に売ってしまったあとで、乗車証を有料にするとはどういうことか、という切羽詰った意見まで、実にさまざまな反響があった。

これほどの反響があるのは異例のことだ。敬老乗車証に、これほど京都市民の関心が高かったとは。
これは、京都市民にいかに老人が多いかということなのだろうか。

 

ウチの母も70歳を超えているので、何年か前から敬老乗車証をもらい、嬉々としてバスや地下鉄に乗っている。
これはとても羨ましい。

市バスと地下鉄だけでなく、郊外へ伸びている「京都バス」という路線も無料になる。
大原などへ行くバスが、普通の大人が乗ると片道580円かかるところが無料になる。

母は、こんなに長いこと乗っているのにタダなんて、何だか悪い気がするなあ、と言いながら嬉しそうに乗っている。悪いと思うなら、金払えよ、と思う。

 

以前は、70歳以上の老人なら(70歳以上を老人として認定しているらしい)無差別に敬老乗車証が配布された。

それが、最近システムが変わり、申告制になった。
つまり、敬老乗車証を下さい、と自分で申告して、自分で取りに行く。

以前はポストに乗車証が配られていたそうだ。

しかし、それでは寝たきりの老人で、バスに乗らない人などのところにも乗車証が配られ、無駄が生じることから、申告制になったのだ。

しかし、それでもまだ無駄があり、つまり、老人のくせに(?)高額所得がある人など、そういう人は、運賃を払ってもらおうという方向になった。

 

すべては、市の赤字財政から来ているのである。

赤字を少しでも減らすため、敬老乗車証にまでしわ寄せが来たという形なのだが、市民は納得しない。

赤字のしわ寄せを老人に還元するな。
敬老乗車証は、京都のシンボルである。福祉・京都の誇りである。
と、老人市民は意気盛んである。

何度もいうが、京都の老人は元気である。そんな元気なら、払えよ。

いや、しかし、敬老乗車証の有料化は、その老人の所得によって、値段が違うのだ。

所得のない人と、前述した、老人でも手に職を持っている職人さんなどとは、乗車証に払う値段が違って来る。
もちろん所得の多い人ほど、沢山払うわけである。

システムとしては合理的だと思う。

けれども、市民が怒っているのはそこではなく、市がいろいろな無駄使いをしているくせに、敬老乗車証にしわ寄せをして来るのが許せないからだ。

 

京都市にも税務調査が入る、と報道された。

大阪ほど派手な話題にはならなかったが、地味に捜査が入るのだ。
やはり、大阪市だけではなく、京都市もそうとうな役人の無駄使いがあるのだ。

確かに、自分たちだけがトクして、老人にこれ以上金を払わせるというのはアクマの所業のようである。
福利厚生など自分らは手厚く保護されているくせに、老人にはこの仕打ちか。

人に金を出させたいなら、まず自分から出せ。それは当然であろう。

けれども、今の敬老乗車証のシステムも、改善する必要はあるだろう。確かに、それを使わない人に配っても意味がないし、無駄なだけだ。
所得のない人(無職の人)にはなるべく少額で、所得のある人には払ってもらう、くらいにはしても良いのではないだろうか。

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