[Doll Top]
Artist Series 98〜99
アーティストシリーズは、有名画家の絵にインスピレーションを受けて製作された、バービーのコレクターシリーズ。 一作目のモネのウォーターリリー(睡蓮)、2作目ゴッホのひまわり、3作目ルノワールの光(リフレクション)と3作で終わったが、ユニークなアイデアとデザインが光るなかなか面白いコレクションだった。 1作目のモネは日本発売がなく、私は持っていませんが、人形もとても美しく、池の睡蓮をドレスにしたデザインは素晴らしかったと思います。 →to Series2 Van Gogh |
Reflections of Light
inspired by P. A. Renoir 99 02/5/21アーティストシリーズの第3弾として発売された、ルノワールの絵に基づいてデザインされたバービー。
2000年5月19日に初アップしています。その時にも書きましたが、パッケージを見たらモネかと思った。「光の反映」というタイトルを読んでも印象派としか思えない。
まあルノワールも印象派と言えば言えなくもないのかもしれないが…。
しかしどうもルノワールぽくないように思えてしまいます。
ルノワールといえば、人物画というイメージが定着しているからだと思います。パッケージの点描を見ていると、スーラ風という気もするし、全体のテーマ色になっているブルーもルノワールの印象とは、?と思ってしまう。
まあ私は、ルノワールは太ったおばさんばかり描いているから、あまり好きではないので別にいいのですが。ゴッホのサンフラワーと同じカステラボックスの蓋に、天タブキャラメルの内箱です。
ゴッホのドレスとはコンセプトをまったく変えての登場です。
というか、普通なデザインになっています(笑)。
シフォン(ほんとはポリエステル)のドレス全体に花の絵がプリントされていて、このプリントがとてもきれいです。
バービーのドレスのテキスタイルの中でも随一のきれいさだと思います。お顔はとても大人しいです。意外なほどです。 このころのバービーのフェイスペイントはだんだんケバくなって来ていたのですが、これは例外的な大人しさ。
それがかえって物足りない気がしたので、買うのを躊躇っていたのですが、海外のショップでバーゲンをしていたのを期に思わず買ってしまいました。大人しいながら上品で、非のうちどころのない美人顔だと思います。
ブルネットの髪の毛と、上へ伸びたポニーテール(笑)もいい感じです。
こうして見ると、人形の背景になっているボックスの色がニュアンスがあってとても素敵です。この方も、箱から出したことがないです。勿体無いからというより、針金を外す作業が面倒で、やる気が起きないのです(>_<)。
少し、それらしいルノワールの絵がないか探してみました。
この「ぶらんこ」の色づかい、筆づかいは、どことなくボックスや、バービーの背景の色を髣髴させるかも。先ほども言ったように、私はルノワールが好きではない。
この絵を見ているとその良さが分かるような気もするが、澁澤龍彦が言ったように、私も暖のルノワールよりも冷のアングルに惹かれるタイプだからだ。
アーティストシリーズは、あえなく3体でうやむやのうちに終わってしまいました(笑)。
このシリーズが作られたのはBarbie
Bazaar誌上で、美術学校の生徒たちに画家をテーマにしたバービーをデザインさせたのがきっかけだったと思う。 |
Column
さてバービーのコレクターシリーズでは、尻すぼみになってしまうのは良くあることで、いつの間にか終わっていることが多いです。1作だけで終わってしまう、というものさえあるのだから、なかなか厳しい。 ペアセットのロマンスシリーズなど(ロミ&ジュリのほか、1つ2つ出ただけ)、ガーデンシリーズ(ローズが出ただけ?)、あとトレンド・フォーキャスター…ってなんかのシリーズだったの?なんていうのもあり。 アーティストシリーズは、人形を花に見たててドレスごとデザインする、というコンセプトがフラワーシリーズに受け継がれ、ローズ、オーキッド、アイリス、リリーなど、花びらをドレスにデザインしたシリーズとして生まれ変わって(?)いる。 シリーズがスライドして行く、というのもバービーのコレクタブルのパターン。 もう少し長命のシリーズがあればいいのにと思うのは、私だけだろうか。 |